表参道で楽しむ、ヘルシーな日本風 Tex-Mex ランチ

私がアメリカに行って強く印象に残ったのは、“スポーツ観戦と食事が一緒に楽しめる空気” でした。

試合を観ながら気軽につまみ、語り、笑う。

そこには難しさも特別感もなく、日常の延長のように心地よい時間が流れていました。

その中心にあったのが、香り豊かなテクス・メクス料理。

肩ひじ張らず、手で包んで、自由に楽しめる。

「この楽しみ方は、日本でももっと広がるはず」

そう思ったことが、SPALTI Lunch の始まりです。

ただし、同じ味やスタイルをそのまま持ち込んでも日本人には少し馴染みにくい。

そこで私たちは、日本の舌と感性に合う形へ再構築することを選びました。

まず、トルティーヤとサルサを日本人にとって心地よい風味へ調整しました。

全粒粉のトルティーヤは香ばしく軽やかに。

サルサはフレッシュトマトの酸味とハーブの香りを整え、ライムで明るい後味を添えています。

ファヒータのスパイスも、日本の食卓に合うように微調整。

刺激を抑え、香りの広がりとやさしさを大切にしました。

さらに、アメリカでは肉と野菜を一緒に炒めるのが主流ですが、SPALTIではあえて 野菜を別にグリル。

季節野菜の甘みや香ばしさを活かし、肉と合わせたときに豊かなコントラストが生まれます。

チキンとハンギングテンダーは、鉄板ではなくオーブンでゆっくり火を入れて、余計な油を使わず、うまみをしっかり閉じ込めています。

味付けは控えめにし、手作りのトルティーヤとサルサ、野菜、肉が自然に響き合うように整えました。

こうした“手仕事”と“繊細な調整”があるため、一日のご提供数には限りがあります。

無理に増やさず、今日もひとつひとつ丁寧に仕込んでいます。

お肉をそのまま味わうのも、トルティーヤで包んで軽やかに楽しむのも、サイドと合わせて変化をつくるのも自由です。

アメリカで感じた“食べながら観戦する楽しさ”を、日本人の感性に寄り添う形でお届けしたファヒータプレート。

どうぞ、あなたのスタイルでお楽しみください。

オーナー　Hama SPALTI